| 郷土雑煮ベストテン |
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今のように恵まれた時代から見れば、生きるのも精一杯だった時代に生きた人々の生活の体臭が感じられる雑煮のベストテンを選んで見ました。
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秋田県男鹿地方 ハタハタ漁で有名な土地であるが、それを用いず、フグか焼きアジでだしを取る。焼いた角餅とごぼう・長ネギを具にして岩のりをトッピング。
まれにハタハタの塩辛から取った調味料=ショッツルで味付けする家庭がある。
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岩手県釜石市 三陸沖で獲れる魚介類が集まる都市である。岩手県の海岸べりの町では「ほや」を使うが、ここは焼いたワカサギをトッピングする。すじこは東北一円で使われる。なると、大根、人参、ごぼう、せりが副材だが、すまし仕立てにして甘いミルク醤油だれをつけて食べることが特徴である。
クルミは盛岡市でも用いられる。
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埼玉県上尾市 関東は鶏肉を使う家が多い。だしはかつお節だけを使う。副材は大根、人参、銀杏。こんにゃくを入れる家はまれにある。すまし仕立てで、
角餅を焼く。
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長野県木曽郡 信州信濃・飛騨地方の人々にとって正月に食す塩ブリはご馳走だった。富山〜飛騨〜高山〜野麦峠を越えて入ったブリを山の幸と組ませた。
焼角餅ですまし仕立て。塩ブリ、焼豆腐、大根、人参、ごぼう、ぜんまい、わらびが副材。特にわらびは「笑い」に通じて穂が出るといって喜ばれる。
逆にぜんまいは穂が無い(加工の時にちぎってしまう)といって嫌われる。
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福井県福井市 株を上げるに通じる、かぶらだけを具にする。胚軸だけでなく葉も使う。丸餅を煮て、赤味噌仕立て。
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愛知県名古屋市 質素倹約を旨とした徳川家康の出身地だけあって実に質実。
もち葉は小松菜のこと。角餅は煮て用いる。すまし仕立て。菜は名を上げるに通じる。
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奈良県添上 頭芋、こんにゃく、焼豆腐、大根、人参の味噌仕立て。餅に黄な粉をつけて食する。
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兵庫県神戸市 明治以後に発展した都市の中で大阪や京都・姫路のように明治以前の伝統は無い。新しく移り住んだ人々の文化が混在している。すまし仕立てもあれば味噌仕立てもある。すまし仕立ての丸餅を取り上げたが、鶏や焼穴子をいれるのが珍しい。長田区の元捕鯨の砲手だった家では鯨肉が入る。
京風・大阪風の味噌仕立ての家でも鶏が入る。
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島根県出雲市 松江市もそうだがここは、ゆで小豆を甘く仕立てて煮た丸餅を用いる。いわゆるぜんざい(東京でいう田舎汁)である。この系統は兵庫県
日本海側、ならびに揖保川筋、能登や新潟県、三重県にも点在するが、おそらく出雲地方の人々の移動(婚姻や交流)によって定着したものであるとされる。
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香川県高松市 出雲と京風雑煮が一緒になったような、摩訶不思議な雑煮、小豆あん餅と白味噌仕立ての汁が思いのほか絶妙に合う。だしは煮干し。
大根、人参を添え、青のり粉をトッピングすることもある。
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広島県広島市 角餅を焼くのは西日本では珍しい。塩ブリと牡蠣が入る。 |
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長崎県長崎市 江戸時代、外国と交流の場は長崎。唐人屋敷もあり、中国の食文化を取り入れて日本的に融合した。雑煮にもそのことが伺われ、中国の
新しい文化と日本の文化が一体感を成している。丸餅を焼いて、すまし仕立て。
塩ブリ、鶏だんご、干なまこ、かまぼこ、里芋、ゆでタケノコ、くわい、しいたけ、唐人菜(青菜)、結び昆布などは奇数で具を揃える。
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